まろにー的他キャラと調和させる「色」を選ぶ際の思考回路:2

前回の記事ではどんな風に色を決めているのか…なんてことを書きました。

ツクヨミは感覚として色を置いていったものだったのですが、
今回例にだす「スサノオ」は、
他のキャラクターとの色の調和も図りながらある程度トンチキにしなければならない」という(自分の中で)命題があるキャラクターでした。

ツクヨミが「感覚的色キチ」なら、スサノオは「ロジカルな色キチ」として生まれています。

とはいえなんだかんだでキャラクターデザインとして気に入っているので、
他のキャラとのカラーバランスを重視した、我流の色の考え方を今回はご紹介できればと思っています。

スサノオは姉(兄)と調和させなければならなかった

スサノオは、拙作「(いろいろ)ゆるすぎる高天原より」の三貴子の三男坊。

大まかなキャラクターデザインはアマテラス→ツクヨミとすでにできていたため、
彼を一番最後にデザインすることになりました。

キャラクターとして立つ(ぱっと見でわかる)ことが一番大事ではあるものの、
三貴子が姉弟であることがわかることも必要でした。
と、偉そうに言ってますが多分今のデザインでもわかんないです

とはいえ、調和はデザインの他に色味でも出せると思っているので、
まずはスサノオのキャラデザインを固めていく方向から始めます。

スサノオというキャラクターの要素を詰める

スサノオという神様は色々と逸話があり、
デザインや色に取り込める要素がとってもとっても多いです。
そんな中、自分が選んだ要素は

  • 海の神様なので、海要素を入れる
  • やんちゃ、粗暴、活動的っぽいイメージを入れる
  • でもちょっと当時?を思わせる要素も入れる(ただの現代服デザインにはしない)

の3つでした。

実際のデザインはこんな感じなんですが、

海の神様なので青を入れている(安直)、
海要素としてぱっと思い浮かんだのが「サーファー」や「ライフセーバー」だったので、
ウェットスーツではありませんが、上半身のインナーはゆったりではなく
ぴたっと肌に張り付かせるようなイメージでラインを取っています。

スポーティー部分は上着になんとなくジャージっぽさを入れて、
パンツにはラインを入れ、靴をスニーカーっぽく作ってます。
グレーってのもジャージっぽさ+ウェットスーツ感を出せてたらいいなと。
先のとんがったところや、パンツのヒザ下、ゆるさは画像にもある通り、
なけなしの時代要素です。

カラー調整の変遷

変遷ってほど資料が残ってないんですが…

初期スサノオのカラーイメージはこんなんでした。

今よりもジャージっぽさ、スポーティーさを強く出すためにグレーが基調で、
鮮やかなグリーンは差し色に、インナーはブルーではなくイエローに。
(でも本当の初期はブルーなんですよね、黄色で上から塗りつぶしてるのがわかる…。
ただ、ブルーとグリーンが隣同士になるとインパクトが弱くなるので
変更したんだと思います。多分)

個人的にはこの色味、めっちゃ気に入ってるんですけど、ボツになりました。

なぜか?

他二人に比べてクッソほど地味だったからです。

多分1話の色を塗ってた時…だった気がするんですが、
一人だけ本当に色が沈んでいて地味だったんですよ。周りが色キチすぎて…。

なので色を変えて変えて、現在のものになりました。


★こうこく!★


じゃあどうやって調整していくねん、って話

ここでやっと色の話の要点にいくんですが、「じゃあどうやって調整したんじゃい」ってことを説明していきます。

なお、調和が取れているかは個人の感想状態ですのでご了承ください。

こちらはマンガの表紙っぽく使ってるイラストの、ほぼキャラ部分だけ抜き出したものです。
色キチだけど見づらいってことはない」くらいにはなってるんじゃないでしょうか…。

各キャラのカラーをかぶらせる

個人的に一番簡単な調和の方法は、「同じ色を使う」ことです。

例えば目。
アマテラスは太陽の神様なので、黄色をベースにオレンジ、赤が乗ります。
ツクヨミは月・夜の神様ですが(私の)設定上男でも女でもない「半分」というイメージを強く入れたいので、昼と夜をイメージしたオッドアイにしています。
左目の色のベースはアマテラスと同じにして、鮮やか目のグリーンを入れています。
スサノオは海の神様なので、青がベース。これは自身のインナーと同じ色。
そして、目の下半分にツクヨミの目と同じグリーンを入れています。

…という風に、それぞれのキャラで使っている色をちょこちょこっと使って
こいつらは同じ村の出身なんだぜ!」感をなんとか匂わそうとしています。

ある程度使う色を共通化した方が作業する際も楽なので一石二鳥!

三貴子のカラーパレットはこんな感じです。
(上からアマテラス・ツクヨミ・スサノオ)
共有してる色が多いので、スサノオは色がかなり少なめだったりします。

今回出してはいませんが、スサノオの妻のクシナダヒメのカラーは
かなりスサノオに近いカラーを多く設定しています。
色を近づけることで、関係性が近いように思わせるためです。

実際に色を変えた記憶を思い出してみる

元案↓のアクセントカラーにしていた黄緑を、メインカラーに変更。

インナーカラーをグレーにすることで、髪の毛のピンクと隣り合わないようにしました。
かわりにアクセントカラーを濃いめの赤にして、
ツクヨミの飾りとアマテラスの襟とおそろいに。
インナーのブルーをおとなしめの色にして、隣り合う黄緑と彩度・明度が似たようにならないように調整…って流れだった気がします。

髪の毛も派手ないろなので、襟インナーの無彩色にめちゃくちゃ頼ったカラー配置になっちゃってるなー…ってところはあるんですが、
大人しいキャラクターではないので、まあいっか…と自分を納得させています。

デザインもこの時は前が長いですが、今は後ろが長くなってたりと、ちょっと違ったり。
しっぽみたいな方が可愛いかなと思った結果です。

色ってだけの話じゃなかったですね…

ちょっと「色」の話というよりは、スサノオメイキングみたいな話になってしまいました。
が、キャラクターデザインにおける色、という広義でくくれば
きっと!まだ!色の話のはず!

次回は自分が色選びの際に参考にしている(なった)本・サイトなどをご紹介します!

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