まろにー的キャラクターの「色」を選ぶ時の思考回路:1

先日(もう1ヶ月以上前になってしまいました…ごめんなさい!)、
WEB拍手にてとても嬉しいメッセージをいただきました。

まろにーさんのカラーイラストやキャラデザ、そしてサイト自体も、色彩感覚のレベルがずば抜けており惚れ惚れしています。 配色の際に何か参考にされているサイトや本、または配色の際に気を付けていることなどありましたら、よろしければご教授頂けると幸いです…!

頂いたWEB拍手メッセージより一部引用

ありがたいことにこれまで「色」を褒めていただくことが多く、
この機会に自分がどうやって色を選んでいるのかを、感覚的な部分も出来るだけ言語化して、
伝えられたらなと思います。

なお、参考になるかはわかりません、ごめんなさい!

ツクヨミで見る、我流キャラ色の置き方

私の場合は、「キャラクターのキーカラー」を意識します。

ゆる高天原の「ツクヨミ」を例にすると、こんな感じです。

ツクヨミは夜の神様なので、髪の色は紫にしようと最初に決めていました。

そこから逆算のような感じで、
全体でみたときに破綻しないような色面積を意識しつつ色を配置・チェックしていきます。

例えば服のメイン色は、かなりピンクよりの紫です。
キーカラーである紫の色味を保持しつつ、
彼(彼女)のコンセプトが「中性」なので、マニッシュなイメージの服に、
男性でも女性でも着られるだろうカラー(だいぶ派手だけど…)を意識して選びました。

インナーに水色を入れているのは、全体的に色味が赤~紫だからです。
差し色として、全く色相が違う色をポツンと入れて、色味のコントラスト差を狙います。

小物類(髪飾り、服の裏地、下駄?ぽっくり?のソール部分)は黄色系で統一。
キーカラーと相反する色味を入れることで、インパクトを強めます。
ツクヨミの場合は黄色。
選んだ理由は補色なのと、月の神様なので月の色を入れたかった、という
至極シンプルな理由です。

一見チカチカする彩度なのですが、
実際に表示される面積がそう大きくないので、こんくらい大胆でもオッケーと思ってます。
余談ですが、服の模様もイエロー系にしていることで、
補色だけどこのキャラのカラーの一部だよというアピールもしています。

小物類は面積が少ないからと、つい様々な色を使いたくなるのですが、
そこはぐっとこらえてある程度色味を合わせています。
小さいものであっても、色数が多いとどうしても雑多な印象を与えてしまうので…。

雑も雑です(字も汚くてごめんなさい…)が、
カラーパレットはこんな感じで、ベース色は非常に単純だったりします。

泉澄と八重から見る我流カラーの加え方

正直ツクヨミの項でうだうだと書いたものの、
私の場合は「ここにこの色を置きたい!」と思ったらまず置きます。

もちろん置いてみて「なんかちゃうわ…」って思って消すこともめっちゃありますw
でも、置いてみないとわかんないことってあるんですよ。

好きな色というと結構曖昧ですね。
私の場合、「ここにこの色があったら(自分が)めっちゃ気持ちいいな」って思ったら、その色を置きます。

自分の中の極端な例だと、どんつきの泉澄かなと思ってるんですけど。

いずはどれだけ声かけられてもびびるタイプ

ちょっとらくがきから引っ張ってきました。

泉澄の髪の色設定上「ミルクティーベージュ」で、ピンクみが強めのブラウンです。
だけど、なぜか黄緑が入っている。本来光が当たったとしてもこの色になることはありえません。
(単純に色が薄くなるか、毛質によって変わってもオレンジ~黄色味が入るはず)

でも、私が「黄緑が気持ちいい」から入れてます。

このへんの色だと補色はブルー系になるんですが、それだと泉澄というキャラクターには
エッジが強すぎると感じるので、少し髪の毛のカラーに馴染む方向へ持っていっている感じです。
彼の「裏キーカラー」とでも言いましょうか。(これは自分の好みと感覚です)

私の思考では、黄緑だと彩度も高くできて可愛いし、
全体的にイエベな泉澄のアクセントになるやんな~!

ってくらいの気持ちで、絵的にあきらか不自然でも黄緑を入れています。

対して、八重の場合はベースが濃い紫の髪の毛です。
(設定上は染めてない黒髪なんですが)

やえぴは興味ない人には冷たい

ハイライトは彩度が高めのピンク(紫より)になっています。
泉澄に比べて、八重の方がカラーサークル的に近似値を取っているので
馴染みがいい色味です。
が、元々の髪の毛の色の彩度が低いので、近似値でも結構差を感じられるんじゃないかなと。

これらは自分の中では「差し色」に該当します。
黄金比率でいう「アクセントカラー」と同じイメージかもしれません。
全体の情報量を増やしつつも、「おっ」と思わせる色を入れるように心がけています。

また、上のらくがきには入ってないんですけど、もう少しちゃんとした絵を描くときには
目にも裏キーカラーを入れて、なじませるようにしています。

※こうこく!※

チートくんから見る「ここだけは明度」

カラー、色味があるものを扱うに当たって、個人的に注視するポイントは「明度」です。

経験上、いくら鮮やかな色を沢山使ったとしても、明度が似通っていると、
のっぺりした印象になることが多かったです。

私がキャラクターを描くとき、特に鮮やかなカラーを使って描く!と決めたときは、
必ずグレスケ(白黒)にして、コントラスト(明度差)をチェックしています。

次はチートくんで。
彼は、「ここだけは絶対に見ろ!!!」という強い意思で、目をごりごり濃くしています。

彼は全く目立ちたくないヒトなので、おとなしい地味~~~なコントラストでいいんです。
それを裏付けるように、服の明度はほぼ同じ。
髪の毛はブルーで少し印象が変わりますが、白黒にしちゃうと実はそんなにトーン差はありません。

ただ、彼の場合は「目」が重要なファクターになっているキャラクターです。
数々のなろう系小説でも、目を使った沢山の能力がある…(と思う)。

彼の特異性を出す部分として目を突出させたかったので、
目で使う色は他の部分と色相を全く変え、イラストの中でも一番明度が低い(黒い)ようにしています。

次はもっと具体的に説明します!

ここまで書いてきて、あんまり参考にならないんちゃうかって気がしてきました…。

ツクヨミは感覚だけでできた奇跡だったんですが、弟のスサノオは最後にキャラデザをしただけあって、自分比ではかなりロジカルに色設定をしたキャラクターです。

ので、次回は「どうしてスサノオはあんな色キチになってしまったのか」を、
当時の記憶を振り返りつつ書き、さらに参考にした書籍なども合わせてご紹介できたらと思っています。
(もしかしたら書籍・サイトはまた別記事化するかもしれません)

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